日本認知心理学会第13回大会

Presentation information

Symposium

[SS1] Supporter Symposium 1

Sat. Jul 4, 2015 9:30 AM - 12:00 PM Hall2 (Ho-Bun Bldg2)

organizer/moderator:Yayoi Kawasaki(Nihon University), Debater:Ken Matsuda(Yamaguchi University)

[SS-1] 記憶のエラーのメカニズム

Yayoi Kawasaki2, Eriko Sugimori3, Taisuke Morita4, Kazuhiro Ikeda5, Ken Matsuda (1.Nihon University, 2.Waseda University, 3.Tokyo University of Science, 4.Shokei University, 5.Yamaguchi University)

日常生活での様々なエラーが記憶エラーという視点で検討されている.本シンポジウムでは各々の実験パラダイムで得られた記憶エラーに関する知見を紹介し,共通するメカニズムを見出すことを目的とする.川﨑は経験しなかったことも,示唆されることによって誤って実際に経験したこととして思い出す虚記憶現象とその生成過程について報告する.杉森は実際に行ったか否かが分からなくなる行為のソースモニタリングエラーの要因とエラー傾向について個人差という観点から報告する.森田は実行しようと計画したことの実施を忘れてしまう展望的記憶のエラーについて報告する.最後に池田は,過去の否定的な体験をポジティブな視点から転換的に語り直すことで意図的に引き起こされる自伝的記憶の変容(エラー)について紹介する.普段別々に研究されているが大きく俯瞰すると記憶エラーと括ることができるこれらの研究成果を総括し,これらの現象の背景にある意図的・無意図的な記憶の制御メカニズムやそのかかわりについて明らかにするとともに,フロアの方々を交えながら議論を深めたい.

話題提供
・川﨑弥生(日本大学)
「なぜ実際に経験していないことを思い出すのか?:リスト学習パラダイムを用いた検討」
・杉森絵里子(早稲田大学)
「なぜやったか否かが分からなくなるのか:行為ソースモニタリングエラーの要因と傾向」
・森田泰介(東京理科大学)
「なぜし忘れるのか,なぜし忘れないのか:展望的記憶の想起・実行を支えるもの」
・池田和浩(尚絅大学)
「なぜ変わるのか?なにが変わるのか?:語り直しによる積極的な自伝的記憶変容のメカニズム」

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