日本認知心理学会第15回大会

講演情報

口頭講演

知覚・感性

[O1] 口頭1 《知覚・感性1》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 11:30 口頭発表会場1 (516教室)

座長:小川 洋和(関西学院大学文学部総合心理科学科心理科学専修)、新国 佳祐(東北大学大学院情報科学研究科)

10:00 〜 10:15

[O1-01] 目の大きさまたは位置が非対称な顔に対する美しさ評定の弁別閾

*尾田 政臣1 (1. 立命館大学)

キーワード:印象、感度、非対称顔

顔の美しさや魅力の評定に対称性が影響することが知られている。しかし、顔写真を用いた実験では、知覚的な条件以外に認知的な要因も加味された評定になっている可能性がある。このような影響を極力排除し、物理的な特徴が美的評価に及ぼす影響を見るため線画の顔画像を用いた。左右対称な線画の顔の右目の大きさを拡大すること、および右目の水平位置を輪郭方向へずらすことで非対称性を統制し、その時の顔の美しさを評定させた。目の大きさはオリジナルの目の面積に対する比率を用い、目の位置は顔の中心から目の中心までの長さに対する比率を採用した。実験の結果、目の大きさについては、男女平均で34%の拡大、目の位置では13%の増加が美しさ評定値の低下をまねく閾値となることが明らかになった。特に目の大きさについては閾値を境に急激に評価が落ちており、バーラインの覚醒水準モデルの釣鐘型にはなっていない。

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