日本認知心理学会第15回大会

講演情報

口頭講演

口頭発表: 記憶,注意,発達・教育・学習

[O2] 口頭2 《記憶》

2017年6月3日(土) 13:15 〜 14:30 口頭発表会場1 (516教室)

座長:川口 潤(名古屋大学大学院情報学研究科)

13:15 〜 13:30

[O2-01] 自己主体感の観点で検討する自己アバタと実演効果

*高城 雅裕1、杉森 絵里子2 (1. 早稲田大学大学院人間科学研究科、2. 早稲田大学人間科学学術院)

キーワード:実演効果、自己アバタ、自己主体感

行為文の記銘時、実演して学習した場合は実演しなかった場合と比較して行為文の記憶成績が高まることが明らかになっている(実演効果:Cohen, 1981)。本研究では、自己アバタにも実演効果が見られるか否かについて検討を行った。実験1では、自己アバタと他者アバタを登場させ、「自己」という単語と行為文が呈示された場合には、実験参加者がキー押しをすることで自己アバタがその行為をスタートし、一方「他者」という単語と行為文が呈示された場合には、他者アバタが勝手に行為を実行した。その結果、自己アバタが行為した文をより多く再生した。実験2では自己アバタのみが登場し、実験参加者のペースでキー押しをし、そのタイミングで自己アバタが行為をスタートする場合と、遅延して行為をスタートする場合を作った。その結果、実験参加者のキー押しと自己アバタの行為スタートが同時だった場合の行為文をより再生した。

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