日本認知心理学会第15回大会

講演情報

口頭講演

社会的認知

[O4] 口頭4 《社会的認知》

2017年6月3日(土) 15:30 〜 17:15 口頭発表会場2 (515教室)

座長:有賀 敦紀(広島大学大学院総合科学研究科)、米田 英嗣(京都大学)

15:30 〜 15:45

[O4-01] 性格特性が観察行動と顔の印象形成に与える影響

*ジョ キョウテツ1、川端 良子1、松香 敏彦1 (1. 千葉大学)

キーワード:顔の印象、性格特性、眼球運動

本研究は、観察者の性格特性が顔の印象評定と観察行動に与える影響について検討することを目的とし、二つの分析を行った。分析1では、行動実験で得られた眼球運動と性格特性のデータをもとに、複数のモデルを比較し説明力の高い階層的ベイズモデルを選出した。その結果、観察行動は(a)観察者の性格特性と(b)観察者と被観察者の性別を含むモデルが適切であることが示された。一方、顔への印象評定は性別情報を含まないモデルがより適切であることが示された。具体的には、外向性と協調性は性格特性のみ、向上心、神経質と好奇心は観察行動のみを含むモデルが高い説明力を持つことが示された。分析2では、選出されたモデルを用いて詳細な検証を行った。その結果、目、口、眉への観察行動は観察者の性格特性と性別情報に強く関係することが示された。印象評定項目では向上心、神経質と好奇心には口や眉の観察行動が影響していることが示された。

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