日本認知心理学会第15回大会

講演情報

口頭講演

社会的認知

[O4] 口頭4 《社会的認知》

2017年6月3日(土) 15:30 〜 17:15 口頭発表会場2 (515教室)

座長:有賀 敦紀(広島大学大学院総合科学研究科)、米田 英嗣(京都大学)

15:45 〜 16:00

[O4-02] 運動能力と共感性が時間産出に及ぼす効果

発達性協調運動障害の成人を対象にした検討

*米田 英嗣1、ヒル エリザベス2 (1. 京都大学白眉センター、2. ロンドン大学ゴールドスミス校)

キーワード:時間産出、共感性、発達性協調運動障害

発達性協調運動障害とは、日常生活における協調運動が、本人の年齢や知能に応じて期待されるものよりも不正確であるという神経発達障害であり(American Psychiatric Association, 2013)、自閉スペクトラム症との併発が多いことが知られている。本研究では、運動巧緻性と共感性が、時間産出の正確さを予測すると考え、発達性運動障害の成人21名、定型発達の成人21名を対象に実験を行った。時間産出課題の成績を目的変数とした重回帰分析を行った結果、運動巧緻性の低さと情動的共感の低さが時間産出の不正確さと関連することがわかった。また、自閉スペクトラム症得点を共変量とした共分散分析を行った結果、自閉症傾向が高いほど、時間産出が不正確であることがわかり、時間産出が不正確な原因は、発達性協調運動障害の特性自体よりも、併存する自閉スペクトラム症の特性が関連していることが明らかになった。

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