[P1-02] 視空間注意と焦点的注意の関連性
高齢者を対象として
キーワード:視空間注意、注意の焦点化、高齢者
本研究は高齢者における視空間注意と注意の焦点化との関連性を検討した。65歳以上の21名の右手利き高齢者を対象に視覚手がかり法と注意機能検査(D-CAT)を行った。視覚手がかり法において,各試行では左あるいは右に視線を向けた顔線画が画面中央に呈示され,続いてターゲットが左右いずれかの視野に呈示された。参加者はターゲットが呈示された位置をボタン押しにより報告するよう要求された。D-CATでは指定された数字をできるだけ速く正確に斜線で消すことが要求された。視覚手がかり法で観察されるCue効果およびIOR効果と,D-CAT作業量との相関関係をみると,作業量が多いほどSOA700 msのCue効果は小さく,IOR効果は大きくなることが示された。本研究結果は,高齢者における視空間注意制御は注意の焦点化が基礎となっている可能性を示唆する。
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