[P1-09] 閾下提示された他者の視線方向は選好判断に影響する
キーワード:選好判断、視線手がかり、閾下刺激
人は他者の視線方向へ反射的に注意を移動する。この反応は他者の視線が短時間、閾下提示された場合にも生じる。一方、他者の視線は注意だけでなく、視線の先にある対象の嗜好度にも影響する。他者視線は閾下であっても嗜好度に影響するであろうか?本研究は、日用品画像の二者択一選好課題を用いて、提示した閾下の他者視線が選好判断に及ぼす影響を調べた。CGの女性の顔の左右に2種類の日用品画像を表示して実験参加者(n=28)により好きな品を選択してもらった。直視した顔を表示したあとに左右いずれかに視線を向けた顔画像の表示(8 ms)とマスク画像の表示(192 ms)を5回繰り返した。このとき視線の動きに気付いた参加者はいなかった。実験の結果、視線が向いた品の選択率(M=0.54)はチャンスレベル(0.5)よりも有意に大きかった(p<.05)。本結果は、他者の視線が観察者の無意識下に嗜好度を変化させることを示している。
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