[P1-11] 幼児期の視覚と触覚の感覚間連合の発達と色の温度感の関係
キーワード:色の温度感、感覚間連合、発達
温かさを表現しようとするとき,人は何色を選択するだろうか。成人を対象とした研究では,文化に関係なく長波長に温かさを,短波長に冷たさを連合させることがわかっている。視覚刺激である色が温冷覚で知覚する温度感に影響を与えることは明らかだが,この連合が成立するメカニズムについてはわかっていないことが多い。本研究では43か月~77か月の幼児63名を対象に,色と温度感の連合にはどのような発達的要因が関与しているのかについて,オブジェクトを用いて感覚内課題 (視覚,触覚) と感覚間連合課題(視覚-触覚,触覚-視覚)を用いて検討した。結果,これらの課題得点が高いほど赤に温かさを,青に冷たさを連合させることがわかった。視覚刺激である色と温度感が関連するとき,感覚間連合の発達が一つの要因として関与している可能性があることを示唆する。
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