[P2] ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》

[P2-01] 不一致な視聴覚情報は分裂・融合錯覚に異なる影響を及ぼす

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*朝岡 陸^1,2、竹島 康博³ (1. 東北大学大学院文学研究科、2. 日本学術振興会、3. 文京学院大学人間学部)

キーワード：分裂・融合錯覚、情報信頼性、知覚的群化

一回のフラッシュに短い音を二回併せて提示すると二回フラッシュするように知覚され，二回のフラッシュに短い音を一回併せて提示すると一回フラッシュするように知覚される。これらの錯覚は音の代わりに視覚刺激や視聴覚刺激を提示しても生起する。本研究では視覚刺激（誘導刺激）と音刺激を異なる提示回数でほぼ同時に提示し，それらがどのように視覚刺激の提示回数回数に影響するのかを検討した。視覚刺激と誘導刺激が一回，音刺激が二回提示される条件では，音刺激の提示回数より誘導刺激の提示回数が強く提示回数知覚に影響していた。しかし，他の誘導刺激と音刺激の提示回数が不一致な条件では，音刺激の影響の方が強かった。さらに，音刺激の信頼性を下げても同様の結果が得られた。これらの結果は，不一致な視聴覚情報の影響は錯覚間で異なり，時間的課題における限定的な視覚優位性を示している。