[P2-05] 自閉傾向と交差反発知覚における視聴覚相互作用特性との関係性
キーワード:自閉スペクトラム症、視聴覚相互作用、交差反発知覚
自閉スペクトラム症(ASD)は社会性の困難さやこだわり的な関心や行動をはじめとする様々な特性を有すること,また特異的な視聴覚相互作用特性を示すことが報告されている。ASD特性は非診断群にも見られ,個人間で様々なASD特性のパターンを示すことも報告されている。しかし,どのASD特性が視聴覚相互作用特性に影響を及ぼすのかについて十分な検討がなされていない。本研究では非診断群を対象に,ASD特性の度合いと交差反発知覚における視聴覚相互作用(移動する2つの光点が交差する場面で音を提示すると反発知覚が優勢となる)パターンを測定した。その結果,総合的にASD特性が強いほど視聴覚相互作用効果が強く,さらに社会性の困難さが強いほどより音が遅く提示されても効果が生じやすいことが示された。したがって,交差反発知覚においては,全体および社会性に関わるASD特性が特に視聴覚相互作用特性に影響を及ぼすと考えられる。
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