日本認知心理学会第15回大会

講演情報

ポスター講演

ポスター発表: 知覚・感性, 人格・臨床, その他

[P2] ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 12:00 ポスター会場2 (522教室)

[P2-06] 身体近傍空間内で生じる通過・反発知覚の変容

*齋藤 五大1,2、行場 次朗1 (1. 東北大学大学院文学研究科、2. 日本学術振興会)

キーワード:通過・反発知覚、姿勢、身体近傍空間

単一の運動から二通りの知覚が生じる双安定性をもつ通過・反発刺激は,多感覚情報処理を検討する手段の一つとして用いられている。この刺激の呈示は,通過と反発のうち通過事象の知覚を優位にもたらす。これまでの私たちの研究では,参加者が通過・反発刺激の遭遇点の真下で両手を合わせた姿勢時にのみ反発知覚の割合が増加することを報告した。本実験では,さらにこの姿勢に依存した効果が身体近傍空間内でのみで生起するかどうかを調べるため,モニタ-と参加者の間の距離を操作した。その結果,当該姿勢時において,参加者がモニターに近接した条件では反発知覚が他の条件とくらべて有意に増加したが,参加者が手を伸ばしてもモニターにとどかない距離の条件ではその効果は認められなかった。実験結果から,この知覚変容は両手を合わせた時の姿勢情報に依存するだけでなく視覚刺激と手の相互作用可能な空間内でのみ生起する可能性を示す。

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