日本認知心理学会第15回大会

講演情報

ポスター講演

ポスター発表: 知覚・感性, 人格・臨床, その他

[P2] ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 12:00 ポスター会場2 (522教室)

[P2-08] 大きさ知覚における文脈効果の時空間的影響の検討

*高尾 沙希1,2、大山 潤爾2 (1. 立正大学、2. 産業技術総合研究所)

キーワード:大きさ知覚、文脈効果、エビングハウス錯視

周辺に同時に呈示された円の大きさという文脈の効果により,中心の円が実際とは異なった大きさに知覚される現象をエビングハウス錯視(Thiery, 1896)という。本研究では,大きさ知覚における文脈効果の時空間的な影響を明らかにすることを目的とした。実験参加者は,視野の中心に文脈となる円の呈示後,比較対象となる二つの円を順番に呈示し,大きい方の円を報告した。対比効果が起きている場合には,文脈として呈示された円が,被文脈の円よりも小さい場合に,被文脈の円は,より大きく知覚されると予測された。しかし,実験の結果,視野の中心に時系列で提示すると,この効果は見られなかった。むしろ,小さく知覚される傾向があることが明らかになった。Pooresmaeiliら(2013)の時系列呈示による周辺視野での大きさの文脈効果と比較し,視野の空間的な要因と,呈示順序の時間的な要因が大きさの知覚に及ぼす影響を検討した。

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