日本認知心理学会第15回大会

講演情報

ポスター講演

ポスター発表: 知覚・感性, 人格・臨床, その他

[P2] ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 12:00 ポスター会場2 (522教室)

[P2-12] 音声の発話速度の連続的変化と聴者の性別が印象形成に及ぼす影響

*橋本 和奈実1 (1. 法政大学大学院人文科学研究科心理学専攻)

キーワード:発話速度、聴者の性別、印象形成

Hashimoto(2016)は声の高さが連続的に変化する音声刺激を用い,声の高さが高くなるほど発話速度感と声の高さ感が増し,推定される年齢が低くなることを明らかにした。しかし,発話速度が連続的に変化する音声刺激を用いた研究は行っていない。本研究では,発話速度感と声の高さ感と推定年齢の変化について,発話速度の連続的変化と聴者の性別に注目して検討した。参加者は21名(女性11名)であった。実験音声は,話者2名(男女各1名)が初対面挨拶を想定したセリフを発話している音声から,発話速度がある基準から8%ずつ変化するように再合成した19条件の音声であった。本研究の結果,発話速度が速くなるほど発話速度感と声の高さ感が増すことと,女性聴者の方が話者の年齢を高く推定することが認められた。したがって,発話速度の変化や聴者の性別により音声の物理的特性や話者の属性への印象が変化することが明らかになった。

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