日本認知心理学会第15回大会

講演情報

ポスター講演

ポスター発表: 知覚・感性, 人格・臨床, その他

[P2] ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 12:00 ポスター会場2 (522教室)

[P2-15] 選択に伴うコントロール感の阻害によるギャンブル行動の変容

*田中 拓海1、川畑 秀明2 (1. 慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻、2. 慶應義塾大学文学部)

キーワード:コントロール感、ギャンブル行動、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション

選択行為がヒトの選好や報酬知覚に与える影響については多くの報告がなされてきたが,そこで選択に伴うオンラインな主観的経験が果たす役割に着目した研究は少ない。本研究では,複数のカードから1枚を引き,報酬あるいは罰がフィードバックされる単純な賭博課題において,実験参加者によるマウス操作に対する選択対象の応答性をディスプレイ上での座標変換を用いて変化させ,選択に伴うコントロール感を操作した。各試行におけるベットの大きさを行動指標,“当たり”カードの枚数の推定を主観的指標として,コントロール感が報酬の知覚および行動に与える影響を検討した。その結果,コントロール感の阻害はベットの決定にかかる時間を長くさせ,前試行での結果に応じたベットの変更を促進した。ここから,選択の機会だけでなく,それに伴う即時的な感覚処理が制御幻想を促進し,適応的な行動選択を阻害する可能性が示唆された。

論文集原稿 閲覧パスワード認証
論文集原稿の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。

閲覧パスワードは、大会参加者の皆様にメールでご連絡しております。

パスワード