日本認知心理学会第15回大会

講演情報

ポスター講演

ポスター発表: 知覚・感性, 人格・臨床, その他

[P2] ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 12:00 ポスター会場2 (522教室)

[P2-25] 抑うつ,反すう,脱中心化,切り替えの縦断的相関変化

*高橋 佳史1 (1. 神奈川大学大学院人間科学研究科)

キーワード:反すう、脱中心化、切り替え

人は日々その時々の目標を遂行するために,思考や行動を適宜切り替えなければならない。抑うつ状態にある人は,ネガティブで連続的な思考パタンである抑うつ的反すうという反応パタンを持ち,反すうの持続は切り替え機能と関連しているといわれている。反すうによる切り替えの困難を予防,緩和するための要因として体験を客観的に捉える脱中心化が考えられる。先行研究では横断研究による各変数間の関係性を検討していたが,発生,維持,悪化のどこに作用しているか未解明なところが多かった。そこで本研究の目的は二次点の縦断データから反すう,脱中心化,切り替えの変化の様子を検討して各変数の関係性を明らかにすることであった。分析の結果,抑うつ増加群はもともと切り替え得点が低いことがわかった。反すうが低下すると切り替えができ,反すうが増加すると切り替えできなくなる。一方で脱中心化が増加すると切り替えできるようになることがわかった。

論文集原稿 閲覧パスワード認証
論文集原稿の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。

閲覧パスワードは、大会参加者の皆様にメールでご連絡しております。

パスワード