日本認知心理学会第15回大会

講演情報

ポスター講演

ポスター発表: 知覚・感性, 人格・臨床, その他

[P2] ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 12:00 ポスター会場2 (522教室)

[P2-26] 自己報告式質問紙による認知機能の測定(3)

臨床群と健常者群の比較

*関口 理久子1、山田 尚子2、中尾 和久2 (1. 関西大学社会学部、2. 甲南女子大学人間科学部)

キーワード:実行機能、臨床群、健常者群

本研究は、実行機能質問紙(EFQ)を用いて臨床群と健常者群の比較を目的とし行われた。統合失調症、うつ病、双極II型、統合失調感情障害、全般性不安障害、強迫性障害の44名の患者を対象にEFQを施行し、このうち、統合失調症群(n=13)とうつ病群(n=15)については、関口・山田(2017)の健常者群(n=71)との比較を行った。年齢(23-68歳)で釣り合わせた3群の比較の結果、切り替えと効率では健常者群に比べ臨床群が有意に低く、注意の維持とプランニングでは臨床群の方が低い傾向であった。熱中では統合失調症群が健常者群とうつ病群に比べ有意に低かった。一方で、自己意識ではうつ病群が健常者群や統合失調症群より有意に高かった。以上より、臨床群における実行機能は健常者群とは異なることが示唆された。

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