[P2-28] 高気圧曝露が類似した刺激の弁別に及ぼす影響
数的ストループ課題による検討
キーワード:高気圧曝露、数的ストループ課題、数字の距離効果
大気圧(1気圧)の45倍相当の高気圧環境では、ストループ干渉は大きくなるとされている。一方、大気圧ではストループ干渉は競合するターゲット刺激とディストラクタ刺激との類似性が高い場合、より干渉が大きくなることが報告されている。しかし、この点について、高気圧環境では検討がなされていない。本実験では、高気圧曝露が類似した刺激の弁別に及ぼす影響について、数字の物理的大きさと意味的大きさが異なる刺激を使用する数的ストループ課題によって検討した。本実験では、数的ストループ課題を45気圧深海潜水訓練中に6回実施し、正反応時間と正答率によって結果を評価した。本実験において、正反応時間および正答率ともに高気圧環境と刺激の類似性との間に優位な交互作用は見られなかった。以上から、高気圧曝露が類似した刺激の弁別に影響を与えないことが示唆された。
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