[P2-29] 非日本語話者への事実確認面接
日本語版NICHDプロトコルを用いた外国人留学生の面接事例
キーワード:事実確認面接、外国人留学生、日本語版NICHDプロトコル
本研究では日本語話者の大学生が,日本人学生と日本語を母語としない留学生に日本語版NICHDプロトコルを用いて面接を行った。このプロトコルは子どもから実際の体験を聴く面接法であるが,年少児にもわかる平易な日本語が使われており,外国人からの聴取にも用いやすい方法と考えられる。被面接者ははじめに1分程の動画を視聴し,別室で動画の内容について個別に聴き取りをうけた。その結果,日本人学生より留学生のケースで被面接者より面接者の発話が多い傾向があった。面接者のオープン質問の頻度に差はなかったものの,Yes・No質問は留学生に対して多かった。日本人学生はオープン質問に直ちに多く応じたが,留学生は応答が少なかったため,クローズ質問が多くなったのかもしれない。非日本語話者の聴き取りには通訳者が必要不可欠であるが,とくに少数言語の通訳者は限られているため,平易な日本語による面接法を開発することも重要である。
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