日本認知心理学会第15回大会

講演情報

ポスター講演

ポスター発表: 思考・言語, 感情・動機, 社会的認知

[P3] ポスター3 《思考・言語, 感情・動機, 社会的認知》

2017年6月4日(日) 10:00 〜 12:00 ポスター会場1 (524教室)

[P3-02] 聴覚呈示された単語の音韻情報は形態情報を活性化するのか

*水野 りか1、松井 孝雄1 (1. 中部大学人文学部)

キーワード:単語、形態情報、音韻情報

視覚呈示された同音異義語の語彙判断時間は一般に非同音異義語より長くなり,この効果は同音異義語効果と呼ばれる。水野・松井 (2016) は同音異義語を聴覚呈示しても視覚呈示の時と同様,同音異義語効果が生じることを見いだしたが,この効果が同音異義語の音韻情報が仲間の形態情報を活性化したために生じたのか意味情報を活性化したために生じたのかは断定できないとした。そこで本研究では,非同音異義語をターゲットとし,ターゲットの第1文字の形と音が同じ,音だけ同じ,いずれも異なる第1文字を含む単語をプライムとして聴覚呈示して語彙判断時間を測定した。その結果,ターゲット語の語彙判断時間は,プライムが形も音も同じ文字を含んでいる時の方が音だけ同じ文字を含んでいる時よりも,音だけ同じ文字を含んでいる時の方がいずれも異なる時よりも長く,聴覚呈示された単語の音韻情報が形態情報を活性化することが確認された。

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