[P3-16] 色が感情知覚に及ぼす影響 –事象関連電位を用いた検討-
キーワード:感情価、覚醒度、後期陽性電位
色が持つ役割のひとつに,輪郭線の明確化がある (Codispoti et al., 2012). このことから, 画像が不鮮明な場合,モノクロ画像では画像の認識が困難になるのに対して,カラー画像では輪郭線がある程度保たれることが予想される.本研究では,画像の鮮明度を操作することで,色が画像の感情知覚に及ぼす影響を検討した.刺激にはカラー / モノクロ, 鮮明 / 不鮮明 (低周波帯域) の操作を行った感情画像を用い, 画像に対する感情価と覚醒度得点,刺激呈示時の事象関連電位 (LPP) を検討した.感情価に関して,画像の感情価および鮮明度に関わらずカラーの方が高い傾向を示した. LPP振幅は,全ての感情価において, 不鮮明画像よりも鮮明画像で増大した. 本研究では, 色が感情に及ぼす明確な影響はみられなかったが, 画像特性が感情生起の一因となることが示唆された.
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