[P4-08] 自由再生における環境音依存効果におよぼす文脈の提示方法の影響
キーワード:環境的文脈依存効果、環境音、再生
久保田・張・漁田・漁田(2015)は,手がかり負荷(1と12)を操作し,手がかり負荷が大きい場合にのみ環境音文脈依存効果が生じることを示した。この結果が生じた理由として,久保田ら(2015)は環境音文脈がグローバル文脈として機能した可能性を指摘したが,その実験手続きには,手がかり負荷が大きい条件のもとで局所的文脈を実現する条件が含まれておらず,環境音文脈が局所的文脈としても機能するかは明らかにされていなかった。そこで本研究は,環境音文脈が局所的文脈として機能するか否かを検証することを目的とし,実験を行った。実験では,環境音文脈の提示順序をランダムとブロックの2条件で操作し,それぞれにおいて環境音文脈依存再生が生じるかを調べた。実験の結果,いずれの条件においても文脈依存効果が生起した。この結果は,環境音文脈が局所的文脈としても機能することを示唆している。
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