The 56th meeting of the Japanese association of educational psychology

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ポスター発表 PA

(501)

Fri. Nov 7, 2014 10:00 AM - 12:00 PM 501 (5階)

[PA096] 特別支援学校教員等のバーンアウトと精神健康状態の検討Ⅳ

教員のコーピングの因子構造に関する検討

坂本裕1, 一門惠子2 (1.岐阜大学, 2.九州ルーテル学院大学)

Keywords:教員, バーンアウト, コーピング

Ⅰ.目的
教員のコーピングの因子構造を,小学校,中学校,高等学校,特別支援学校の各教員に実施した質問紙調査の結果から検討する。
Ⅱ.方法
時期:2013年11月から12月
方法:郵送法にて質問紙を学校毎に配付・回収
対象者:岐阜県教員(小学校359名,中学校284名,高等学校402名,特別支援学校457名)
質問項目;五十嵐ら(2003)等を参考に4学校種に該当する22項目を五件法で構成した。
分析:①一般化された最小2乗法,直接オブリミン法による探索的因子分析。
②共分散構造分析による多母集団分析による確定的因子分析。
③信頼性係数による内的一貫性の検証。
Ⅲ.結果
① 探索的因子分析 第1因子<気分転換型>,第2因子<回避型>,第3因子<協力要請型>,第4因子<再挑戦型>,第5因子<発散型>が示された。
② 確定的因子分析 GFI.863,AGFI.817,RMSEA.045,AIC2645.563であった。なお,4校種の教員いずれも各因子と構成項目の標準化推定値はいずれも.1%水準で有意な値であった。
③ 信頼性 第1因子.762,第2因子.578,第3因子.751,第4因子.777,第5因子.687,全項目.830であった。
Ⅳ.考察
教員のコーピングの因子構造として,<気分転換型>,<回避型>,<協力要請型>,<再挑戦型>,<発散型>の5因子が示された。適合度があまり高くないが,標準化推定値や信頼性の値より,今回示された5因子をもって今後の検討を進めることの可能性が示唆された。