[PF095] 中学生の社会的行動についての研究(99)
問題行動のパターンの縦断的推移
キーワード:中学生, 問題行動, 縦断的推移
【目的】中学生の社会的行動の発達的変化の指標として,逸脱行動(問題行動)についての変化がある。ここでは,問題行動について縦断的に検討した,西野ら(2009)のモデルについて,縦断データのLCA(潜在クラス分析)及びLTA(潜在遷移分析)により,内的基準による分類を試みた。
【方法】一般化のために二地点での測定を行った。<調査協力者>愛知は名古屋大都市圏の2都市の9つの中学校の生徒とその両親,福島は福島県の1都市の5つの中学校の生徒とその両親。子どもと両親の回答がすべて揃って回収した(3時点:1回目・4回目・7回目)2,836組中,性別など基本情報を満たしている2,302組で,さらに,問題行動に関する回答に3時点とも欠損値がないケース491組を対象とした。なお,全時点での測定状況は以下の表の通りである。
<調査方法>各中学校を通して,各家庭に配布し,回答後に配布時の封筒に入れ,封をしてから学校に提出してもらった。<質問項目>問題行動とは,警察庁生活安全局(1999)による,右表22項目である。<回答形式>各項目に対し,過去3か月間にどの程度したかを4件法「一度もなかった」「一度だけあった」「数回あった」「何度もあった」で評定し,それぞれ1点から4点と得点化した。
【結果】全体の一次元性を確認したが,全体としての分布は非常に偏ったものであった。また,最小22点(すべて一度もない)と回答した生徒は時点1で50.1%,時点4で51.9%,時点7で50.5%,また最大は時点1で72点,時点4・7では全項目何度もあった88点まで広く分布しているが,不適切な回答者が含まれている可能性もある。そのため,「一度もない/一回はあった」の2件法(0/1)で再数値化し,最低0~最高22点で内的基準による分類を試みた(性別情報は使っていない)。時点1は,項目25のシンナーや薬物が該当なしとなったため除外した。図は時点1の3クラス(ほとんどない78.8%,少しはある19.7%,よくある1.5%)に分かれている。時点4は(85.1%, 13.2%, 1.6%),時点7では(89.1%,9.7%,1.2%)となっているが,学年進行で「よくある」クラスが明確に分かれる結果となった。<科研費・基盤研究(B)(1)14310055(代表 氏家達夫)の補助をうけた>
【方法】一般化のために二地点での測定を行った。<調査協力者>愛知は名古屋大都市圏の2都市の9つの中学校の生徒とその両親,福島は福島県の1都市の5つの中学校の生徒とその両親。子どもと両親の回答がすべて揃って回収した(3時点:1回目・4回目・7回目)2,836組中,性別など基本情報を満たしている2,302組で,さらに,問題行動に関する回答に3時点とも欠損値がないケース491組を対象とした。なお,全時点での測定状況は以下の表の通りである。
<調査方法>各中学校を通して,各家庭に配布し,回答後に配布時の封筒に入れ,封をしてから学校に提出してもらった。<質問項目>問題行動とは,警察庁生活安全局(1999)による,右表22項目である。<回答形式>各項目に対し,過去3か月間にどの程度したかを4件法「一度もなかった」「一度だけあった」「数回あった」「何度もあった」で評定し,それぞれ1点から4点と得点化した。
【結果】全体の一次元性を確認したが,全体としての分布は非常に偏ったものであった。また,最小22点(すべて一度もない)と回答した生徒は時点1で50.1%,時点4で51.9%,時点7で50.5%,また最大は時点1で72点,時点4・7では全項目何度もあった88点まで広く分布しているが,不適切な回答者が含まれている可能性もある。そのため,「一度もない/一回はあった」の2件法(0/1)で再数値化し,最低0~最高22点で内的基準による分類を試みた(性別情報は使っていない)。時点1は,項目25のシンナーや薬物が該当なしとなったため除外した。図は時点1の3クラス(ほとんどない78.8%,少しはある19.7%,よくある1.5%)に分かれている。時点4は(85.1%, 13.2%, 1.6%),時点7では(89.1%,9.7%,1.2%)となっているが,学年進行で「よくある」クラスが明確に分かれる結果となった。<科研費・基盤研究(B)(1)14310055(代表 氏家達夫)の補助をうけた>