[PE074] 援助要請感受性の概念検討(2)
小学生の親の援助要請感受性の探索的検討
キーワード:援助要請, 被援助志向性
【問題と目的】
本田・本田(2015)は援助要請感受性という概念を提案している。本研究では小学生とその親の関係性における援助要請感受性を探索的に検討することを目的とする。
【方 法】
調査対象者:北海道の公立小学校4校に通う小学生の保護者のうち,2013年度に各学校において実施された第2著者を講師とするPTA対象の講演会に参加した保護者75名が対象とされた。
調査内容:(1)子どもとの関係:「1:母親」,「2:父親」,「3:その他」から当てはまる数字1つを選択するように求めた。「3:その他」を選択した場合には具体的な関係を記述するように求めた。
(2)援助要請感受性に関する質問:子どもから援助を求めない時に親(保護者)としてどのような点から子どもの「助けてほしい気持ち」に気づくかについて,自由記述形式で回答を求めた。
【結果と考察】
調査対象者75名のうち63名(母親58名,父親4名,祖母1名)から合計119件の回答が得られ,援助要請感受性の定義に照らして適切であると判断された106件を分析対象とし,類似した内容ごとに分類した。分析対象者は62名(母親58名,父親4名)であり,1人当たりの記述数の平均値は1.71件であった。
分類の結果(Table1),親(保護者)の援助要請感受性と関連する子どもの観察の視点として,子どもの個人内差(石隈,1999),日常的なストレス反応(嶋田,1998),及び心理的危機時の子どもの反応(窪田・林・向笠・浦田・福岡県臨床心理士会,2005)の視点と共通する部分が多いと考えられる。
【主要引用文献】
本田真大・本田泰代 (2015). 援助要請感受性の概念検討(1)―概念の提案と定義・意義― 日本教育心理学会第57回総会発表論文集, 印刷中.
本田・本田(2015)は援助要請感受性という概念を提案している。本研究では小学生とその親の関係性における援助要請感受性を探索的に検討することを目的とする。
【方 法】
調査対象者:北海道の公立小学校4校に通う小学生の保護者のうち,2013年度に各学校において実施された第2著者を講師とするPTA対象の講演会に参加した保護者75名が対象とされた。
調査内容:(1)子どもとの関係:「1:母親」,「2:父親」,「3:その他」から当てはまる数字1つを選択するように求めた。「3:その他」を選択した場合には具体的な関係を記述するように求めた。
(2)援助要請感受性に関する質問:子どもから援助を求めない時に親(保護者)としてどのような点から子どもの「助けてほしい気持ち」に気づくかについて,自由記述形式で回答を求めた。
【結果と考察】
調査対象者75名のうち63名(母親58名,父親4名,祖母1名)から合計119件の回答が得られ,援助要請感受性の定義に照らして適切であると判断された106件を分析対象とし,類似した内容ごとに分類した。分析対象者は62名(母親58名,父親4名)であり,1人当たりの記述数の平均値は1.71件であった。
分類の結果(Table1),親(保護者)の援助要請感受性と関連する子どもの観察の視点として,子どもの個人内差(石隈,1999),日常的なストレス反応(嶋田,1998),及び心理的危機時の子どもの反応(窪田・林・向笠・浦田・福岡県臨床心理士会,2005)の視点と共通する部分が多いと考えられる。
【主要引用文献】
本田真大・本田泰代 (2015). 援助要請感受性の概念検討(1)―概念の提案と定義・意義― 日本教育心理学会第57回総会発表論文集, 印刷中.