[PF076] 地域連携型公募事業を利用したプロジェクト学習の効果
「本物の評価」を含んだ創造活動の視点から
Keywords:教育評価, 自己評価, プロジェクト学習
【問題と目的】
近年,高等教育機関に所属する学生グループを対象としたさまざまな公募事業が多数実施されている。マンパワー不足解消のための政策的な意図や高等教育としての妥当性は別にして,学習効果の点では講義に参加するだけの受動的な学習態度から,主体的な企画・運営による積極的な態度への移行が促しやすいという長所を持っている。キャリア教育の観点では,①社会との接点を持ち,地域貢献の意義を知る,②企画し実践する力を養う,③協働によりコミュニケーション能力を高める等の学習効果が期待されている。
同時に実社会から企画力・運営力に関して評価を受けることで,「本物の評価(Renzulli, 2001他)」に晒されることになる。本研究では,学外での評価が大学生の課題遂行と自己評価に及ぼす影響を中心に,公募事業に参加することで得られる教育効果を検討する。
【方 法】
2014年度に大学の演習として2つの受託事業に参加した学生を対象に,プロジェクト内で自分の果たした役割と自己評価について質問紙調査を行った。また,事業に関連して2つの学外での評価結果(事業成果報告会,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア(以下A&S)でのポスター発表)から,評価者のルーブリックを推測する課題を与え,上記自己評価との関連を分析した。
【結果と考察】
1.学外の評価
Table 1のように,事業の公募から成果報告会の間に2回の学外での評価機会を得た。結果,A&Sでは事業Aの一つが最優秀賞,事業Bでは2つとも優秀賞であった。また事業Aは学内報告会で聴衆の投票によって決まる特別賞を受賞した。事業Bは成果報告会の結果がまだ出ていない。
2.学生の自己評価と学外評価の関連性
発表時に提示する。
近年,高等教育機関に所属する学生グループを対象としたさまざまな公募事業が多数実施されている。マンパワー不足解消のための政策的な意図や高等教育としての妥当性は別にして,学習効果の点では講義に参加するだけの受動的な学習態度から,主体的な企画・運営による積極的な態度への移行が促しやすいという長所を持っている。キャリア教育の観点では,①社会との接点を持ち,地域貢献の意義を知る,②企画し実践する力を養う,③協働によりコミュニケーション能力を高める等の学習効果が期待されている。
同時に実社会から企画力・運営力に関して評価を受けることで,「本物の評価(Renzulli, 2001他)」に晒されることになる。本研究では,学外での評価が大学生の課題遂行と自己評価に及ぼす影響を中心に,公募事業に参加することで得られる教育効果を検討する。
【方 法】
2014年度に大学の演習として2つの受託事業に参加した学生を対象に,プロジェクト内で自分の果たした役割と自己評価について質問紙調査を行った。また,事業に関連して2つの学外での評価結果(事業成果報告会,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア(以下A&S)でのポスター発表)から,評価者のルーブリックを推測する課題を与え,上記自己評価との関連を分析した。
【結果と考察】
1.学外の評価
Table 1のように,事業の公募から成果報告会の間に2回の学外での評価機会を得た。結果,A&Sでは事業Aの一つが最優秀賞,事業Bでは2つとも優秀賞であった。また事業Aは学内報告会で聴衆の投票によって決まる特別賞を受賞した。事業Bは成果報告会の結果がまだ出ていない。
2.学生の自己評価と学外評価の関連性
発表時に提示する。