The 58th meeting of the Japanese association of educational psychology

準備委員長あいさつ・ご案内

準備委員長あいさつ

                          香川大学 有馬道久
 第58回総会は,39年ぶりに香川大学が担当校となり開催いたします。
総会のテーマは,「地域から描く教育の未来 -多様性を支える教育心理学-」です。「地域」という言葉には,固有の文化や歴史をもつ地理的な意味のほかに,ネット社会や広域の研究会など,土地と切り離され,話題やできごと,あるいは価値を共有するバーチャルな地域といった意味も含まれるのではないでしょうか。このように地域を捉え直すことで現在そして未来における社会の多様性が保証されるのではないかと考えました。
 このテーマのもと,苫野一徳先生(熊本大学)による招待講演「『自由の相互承認』のための学校・地域コミュニティづくり -教育心理学と教育哲学との協同-」のほか,3本の準備委員会企画シンポジウム「地域の問題に立ち向かう教育心理学」,「授業でメタ認知を育成するには」,「学校と教育心理学者との協同のあり方を問い直す」を企画しました。また,このテーマと関連した新しい試みとして,日本教育大学協会教育心理部門との合同企画シンポジウム,および同時期に徳島で開催される日本認知・行動療法学会との合同企画シンポジウムを企画しました。これらの企画を通して,明日より少し先,今はまだその姿をはっきりとは描けないかもしれませんが,確かに訪れる未来である「あさって」の教育のあり方を,皆さまとともに考えてみたいと思っています。
 会場の「サンポートホール高松・かがわ国際会議場」は,高松駅のすぐ目の前に位置し,美しい海と大小さまざまの島々からなる瀬戸内海を一望できます。そして,隣接する高松港の周辺と香川県沖の11の島々では,ちょうどこの日から瀬戸内国際芸術祭(秋会期)が開催され,さまざまな現代アート作品が楽しめる予定です。
讃岐の地で学問と芸術,そして,「うどんだけじゃない」食欲の秋を楽しんでいただければ幸いです。
 準備委員会一同,多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 

第58回(2016年度)総会のご案内

会員の皆様へ,「第58回総会(2016年度)のご案内」を1月9日にお送りしました。以下よりダウンロードもできます。
第58回(2016年度)総会のご案内 (PDF:506KB)