日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P070] 自治体主催の保幼小連携・接続研修の機能

県・市区・町村の比較検討

一前 春子1, 秋田 喜代美2, 天野 美和子2 (1.共立女子短期大学, 2.東京大学)

Keywords:保幼小連携、研修、自治体

幼児期から児童期への子どもの移行の支援としての保幼小連携の取り組みが全国で行われている。そして,園と学校の交流の目標の理解,教育のねらいの共通性への理解,同じ地域内の保育者・小学校教諭への信頼が,連携の取り組み内容の変化へと保育者・小学校教諭を促進する要因として機能していることが示唆された(一前・秋田・天野,2019)。保育者と小学校教諭が相互理解のもとに連携に取り組むことを可能にしている機会の一つは,連携相手である園と学校との話し合いであると考えられる。ただし,このような個別の話し合いの機会だけではなく,自治体主催の合同研修会も小学校と園の間の教育的アプローチの連続性を保障する機会として機能していることが考えられる。しかし自治体主催研修の在り方を検討した研究はなく,またどのような機能があるのかも明らかではない。そこで本研究は,自治体主催の保幼小連携・接続研修の在り方を自治体種の観点から検討し,保幼小連携の取り組みに与える自治体主催研修がもつ機能を探索的に検討する。