[P130] 大学生のふれあい苦手意識とグループ活動との関連
Keywords:大学生、ふれあい苦手意識、グループ活動
本研究はふれ合うことが苦手な大学生はグループ活動の自己主張・自己理解・やる気・参加度に違いがあるのかを明らかにすることである。対象者 A大学の大学1年生から4年120名。授業でのグループ活動後に質問紙調査を行った。質問紙調査の中で,授業の最後に1回だけ行った「握手」について,苦手・少し苦手・何も思わない・握手はいい・握手はすごくいいの5件法で回答を求めた。その結果,苦手・少し苦手19人,握手はすごくいい30人,計49人を分析対象とした。握手が苦手群と握手はすごくいい群を独立変数,自己主張,自己理解,やる気を従属変数としてt検定を行った。すべてにおいて1%水準で,有意に握手が苦手群の平均得点が低かった。以上の結果よりふれ合うことが苦手な握手苦手群は,握手することで他人を汚してしまうと考え,グループ活動の中で,自分の意見を言ったり,グループを通じての自分理解,やる気が低下していることが明らかになった。