日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(教授・学習・認知)

[P] ポスター発表(教授・学習・認知): P055-P188

2020年9月19日~21日

[P180] シミュレーションを使用した直落信念の一貫性の検討

山縣 宏美 (西日本工業大学)

Keywords:直落信念、素朴概念、シミュレーション

近年,人が持っている科学的には誤った概念である素朴概念の一貫性に関する問題が指摘されている。本研究は大学生を対象に,直落信念と呼ばれる素朴概念の一貫性について検討するため,水平に動くゴンドラから落ちるボールを軌跡で描く顕在的課題と,シミュレーションによって実際に落下させる潜在的課題の2種類の課題を使用して,回答の関係を調べた。動作,軌跡を描く問題ともに,科学的には正しい回答が多かったが,直落信念に基づく回答(真上・真下)も比較的多くみられた。また,それぞれの回答の関係をみると,一致した回答が多く,先行研究のような回答の乖離はみられなかった。軌跡課題は動作の後に行ったことから,意図的かどうかはわからないが,回答を動作の結果に合わせた可能性も考えられる。