日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(社会)

[P] ポスター発表(社会): P189-P226

2020年9月19日~21日

[P189] 児童の関係性攻撃における自己評価と教員評価の囚人のジレンマ指標に及ぼす影響

安念 保昌1, 永井 靖人2 (1.愛知みずほ大学, 2.愛知みずほ短期大学)

Keywords:自己と教員評価の相関、囚人のジレンマゲーム、関係性攻撃

6歳から12歳までの96名を対象として,関係性攻撃に関する自己認識と教員側の評価の関連性を調べ,さらに,それらの評価が,囚人のジレンマ(PD)ゲームの様々な指標にどのような影響を及ぼすのかを発達的に検証した。仲間外れに関する教員の評価は,門切り型の特徴があるように見え,仲間外れをしている児童は仲間外れにされており,誰かを仲間に入れたり,入れてもらったりすることも少ないと見ている。しかし,児童の認識は,仲間外れに関しては,一部だけ教員と一致していた。「仲間外れをしている」と「誰かを仲間に入れる」の関係は有意傾向ではあるものの正の相関があるが,教員の評価とは真逆である。それ以外の相関については,教員のような一貫した傾向は見出されなかった。自分は仲間外れをよくすると認識する児童について,教員はそのような児童は仲間外れにはされていないと認識していた。どちらの評価が社会的ジレンマにおける行動へ影響として妥当な意味を持つのか考察を行った。