[P233] 中学生の食行動異常と自己効力感について
朝食摂取の影響
キーワード:自己効力感、食行動、朝食摂取
本研究は,食行動の異常と自己効力感の関係を明らかにし,食行動が自己効力感に与える影響について検討することを目的としている。方法として,中学生の男女を対象に,食行動異常傾向測定尺度と特性的自己効力感尺度,そして朝食の摂取頻度の調査を行った。因子分析の結果,食行動異常傾向測定尺度,特性的自己効力感尺度ともに4つの因子が得られた。朝食の摂取頻度については,2群(毎日,時々)に分けた。t分析,重回帰分析を行った結果,まず中学生の摂食行動のネガティブな側面は行動全体へ影響するのではないのかと考える。一方,朝食を毎日摂取するなど食行動のポジティブな側面は行動や精神面にも影響していくことも考えられた。また女子は男子に比べ,ダイエットなどによる過剰な食事制限を行うことで,摂食において抵抗や罪悪感を感じやすくなっているのではないかと考える。結果より,朝食の摂取や食行動の改善が自己効力感の改善につながる可能性があると思われる。