日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(臨床)

[P] ポスター発表(臨床): P234-P248

2020年9月19日~21日

[P234] 死への意識4タイプによる傷つけ行動と抑うつ感の比較

伊藤 美奈子 (奈良女子大学)

Keywords:死への意識、傷つけ行動、抑うつ感

小・中・高校生3819人を対象に,死に対する意識「死は怖い」「死は身近」と抑うつ感や傷つけ行動の有無について尋ねた。死に対する意識について4タイプに分類したところ,死を身近に感じつつも死は怖くないと認識している<親和>が,もっとも抑うつ感が高く,ついで<直視><無関心>,<遠ざけ>は抑うつ感が低いことがわかった。自分の身体を傷つける行動については,死に恐怖心がない<親和>と<無関心>の体験率が高く,恐怖を感じている<直視><遠ざけ>は体験していない子どもが多かった。死を身近で怖くないと認識している<親和>の中でも,傷つけ行動がある子どもたちの抑うつ感の高さが顕著であることが明らかになった。