日本教育心理学会第62回総会

講演情報

ポスター発表(臨床)

[P] ポスター発表(臨床): P234-P248

2020年9月19日~21日

[P238] 不登校時に学校に求める援助,不登校後の適応と不登校期間との関連

金子 恵美子1, 伊藤 美奈子2 (1.慶應義塾大学, 2.奈良女子大学)

キーワード:不登校期間、学校に求める援助、不登校後の適応

不登校は現在も重要な教育問題の1つであり,不登校児童生徒数の増加,長期にわたる不登校状態の継続等の課題がある。本研究では,不登校期間に着目し,不登校期間の長さと不登校時に児童生徒が学校に求めている援助,不登校後の適応との関連について検討を行った。不登校時に学校に求めている援助として,特に長期にわたる不登校では,気持ちの表現や人とうまくつきあえるための援助,仲間との居場所が求められていることが示唆された。また,不登校期間が長期にわたるほど,現在や将来への時間的展望を持ちにくくなること,不登校経験への評価がネガティブなものになりやすいことが示唆された。