日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(臨床)

[P] ポスター発表(臨床): P234-P248

2020年9月19日~21日

[P246] 病棟における音楽療法の実践と効果に関する予備調査

松本 淳子 (長野県看護大学)

Keywords:music therapy、hospital ward、psychological effects

複数の病院を対象に,音楽療法の実践の有無や内容,効果,問題点等を調べ,病棟における有効な音楽療法の実践方法を探索的に調べた。その結果,実践内容としては,懐メロ等の歌唱,ハンドベルやタンバリンを用いた演奏のほか,BGMとして用いられたり,体操や手遊びに音楽が使用されたりすることも多かった。効果としては,患者の意欲や活動性の向上のほか,表情が豊かになったり,他者との交流が増えたりするだけでなく,職員においても,患者の様子の変化や患者の新たな面に気付くといった点が挙げられた。また,実施においては,職員の人員不足といった問題点が挙げられていた。したがって,幅広い形式で音楽は病棟で活用されており,音楽療法の枠組みも病棟により大きく異なる傾向がみられた。