[P298] 教員間「いじめ」を受けた頻度と対人関係の関連
Keywords:教員、「いじめ」、対人関係
教員間「いじめ」を受けた頻度と対人関係の関連について,小・中・高等学校の教員606名を対象とした質問紙調査によって検討した。分析の結果,平均値ないし経験率が最も高かった項目は「仕事関連の成果を公平に評価してくれなかった」(47.52%)であり,2番目は「他の教員からの援助が必要な状況になっても助けてくれなかった」(28.71%)であった。一方,最も低かった項目は「身体を叩かれたり蹴られたりした」(5.79%)であり,次点は「自分(あなた)を無視するように,他の教員に働きかけられた」(8.91%)であった。また,「いじめ」を受けた頻度と対人関係との関連について,校種別に相関分析を実施した。その結果,「教員との関係」については,全ての校種において,全般的に有意な負の相関が示された。一方,「教員以外の人との関係」については,中・高等学校では全般的に有意な負の相関が示されたものの,小学校においては顕著な関連は見られなかった。