日本教育心理学会第62回総会

講演情報

ポスター発表(学校心理学)

[P] ポスター発表(学校心理学): P262-P325

2020年9月19日~21日

[P306] 先行研究のレビューを通したいじめの発生要因の整理

個人要因・関係性要因・環境要因の観点から

日野 陽平 (加藤学園高等学校)

キーワード:いじめ、発生要因、レビュー

いじめは,様々な個人要因(加害児童生徒の心理・認識・スキル),関係性要因(児童生徒間および教員等と児童生徒との関係性),環境要因(児童生徒を取り巻く人々の言動や集団・環境の性質)によって発生する現象であると思われる。そのため,これらの発生要因にアプローチすることでいじめを予防するという方法が考えられる。そこで本研究では,このようないじめ予防方法の検討・開発に向けた基礎的知見を得るため,いじめの発生要因についての先行研究のレビューを行い,個人要因・関係性要因・環境要因の観点から整理した。その結果,14個の個人要因,3個の関係性要因,8個の環境要因が抽出された。今後の課題として,整理された各要因のいじめ発生への影響力の大きさ(効果量)を検討すること,様々な個人要因・関係性要因・環境要因に包括的にアプローチするいじめ予防方法やいじめ予防プログラムを検討・開発することが挙げられる。