日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(測定・評価・研究法)

[P] ポスター発表(測定・評価・研究法): P326-P346

2020年9月19日~21日

[P330] 園内研修におけるマイクロティーチングの研究(1)

ベテランによる保育実践の繰り返しの効果

金子 智栄子1, 植草 一世2, 清水 優菜3 (1.文京学院大学, 2.植草学園短期大学, 3.慶應義塾大学)

Keywords:マイクロティーチング、ベテラン保育者、園内研修

マイクロティーチング(MT)は,指導案を作成して少人数を短時間保育し,反省点を基にさらに保育を繰り返す実習教育であり,保育技術の育成に最も効果的であることが保育科学生を対象に実証されている(金子,2013)。園内研修にて,新任を保育者役にして,他のベテラン保育者が子ども役となるロールプレイ形式のMTを実践したところ,参加者全員が保育実践の繰り返しに有効性を認めていた。そこで,本研究ではベテランを保育者役として,保育実践の繰り返しの効果を明らかにする。繰り返しの有効性について,自由記述の内容から,「反省点をすぐに意識して繰り返して実践することで改善点もあり,有効だった。環境を変化させることで子どもへの視線,関わり方など,具体的に変わっていく様子が体験でき,子ども一人ひとりに関わることば・気くばりへとつながっていた。」などの回答が得られた。そこで,実践後の検討会での発話をテキスト・マイニングにより分析して可視化したところ,2回目の検討会の共起ネットワークに自由記述を裏図けるクラスが出現した。