日本教育心理学会第62回総会

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ポスター発表(測定・評価・研究法)

[P] ポスター発表(測定・評価・研究法): P326-P346

2020年9月19日~21日

[P331] 高大接続改革における主要政策に関する高校側の意見(速報)

大学入学共通テストにおける政策転換を受けて

倉元 直樹, 宮本 友弘 (東北大学)

Keywords:記述式、英語民間試験、主体性評価

東北大学入試センターでは,近年,東北大学に多くの志願者,合格者を輩出してきた高校を対象として,高大接続改革に関する調査を2017年度から毎年実施してきた。経年変化を目的とした設計ではないが,意見の変遷を追うことは可能である。当初から高校側の意見は厳しかった。東北大学ではこれらの意見を踏まえた基本方針を打ち出し,高校側からの支持を得てきた。本稿は第3弾の調査に関する速報である。調査時期が昨年度の方針転換を受けた直後の時点であることが,本稿の最大の特徴である。対象は東北大学に多数の合格者を輩出した高校等323校。現在は質問票回収の途中であり,速報である。高大接続改革の3つの政策に対する3項目の分析結果に基づく。回収率は単純集計で,現在,67.5%。記述式についてはほとんどが「個別試験で十分」と考えている。英語民間試験も大半は「課すべきではない」としているが,1割ほどポジティブな意見がみられる。主体性も「チェックリスト」に賛成の意見が強い。