ELR2022

講演情報

自由集会

[W-B] 自由集会B
天然記念物指定から102年・田島ケ原サクラソウ自生地保全の今後 -自然科学緊急調査検討会による調査結果から見えるもの-

2022年9月21日(水) 16:45 〜 18:15 小会議室303

【企画】藤野 毅(埼玉大学理工学研究科)・荒木祐二(埼玉大学教育学部)

16:45 〜 18:15

[W-B] 天然記念物指定から102年・田島ケ原サクラソウ自生地保全の今後 -自然科学緊急調査検討会による調査結果から見えるもの-

【企画】藤野 毅(埼玉大学理工学研究科)・荒木祐二(埼玉大学教育学部)

【趣旨】 田島ケ原サクラソウ自生地が国指定特別天然記念物に指定されて7月17日に102年目を迎える。その保護・保存にあたりいくつか深刻な問題を抱えていたが、今日までサクラソウの絶滅は免れている。昭和40年から今日まで同一の手法でサクラソウ株数調査が行われ、その結果から近年は明らかな減少傾向が示された。しかし、さいたま市教育委員会が令和元年度から実施している「田島ケ原サクラソウ自生地自然科学緊急調査検討会」の調査結果から自生地の草地の生態系に関して様々な新しい知見が得られつつある。本集会は同検討会に関わる研究者らによる報告を通して、文化財という特殊な条件下におけるサクラソウ自生地における草地の生態系について現状を知り、今後の保全について様々な立場から意見を募り、文化財だけではなく様々な側面からの価値を模索する。

【主な内容】
・趣旨説明
・各種調査報告
「特別天然記念物について」田中厚志(文化庁)
「自生地の植生とサクラソウの分布状況について」荒木祐二(埼玉大学)
「つる植物群落の分布拡大について」霜田航基・森田啓斗(埼玉大学)
「異なる植生タイプにおける土壌水分について」寺田瑞彩(埼玉大学)
「植生に及ぼす潅水の効果について」重川元気・山田晋(東京農業大学)
「自生地にみられる微気象について」藤野毅(埼玉大学)
「サクラソウの遺伝子多様性について」上野真義(森林総合研究所)・本城正憲(農業・食品産業技術総合研究機構)
・総合討論

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