第33回福島県作業療法学会

挨拶

第33回福島県作業療法学会開催にあたって
 第33回福島県作業療法学会は、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないため、対面開催を断念し、昨年の第32回学会に引き続き、オンラインにて開催することとしました。

 コロナ禍を踏まえ、学会のサブテーマを「コロナ禍における教育」としました。これは、コロナ禍も3年目に入り、会員のみなさまにとっては日常の生活はもちろん、作業療法を展開する場面にも大きな影響が出ていると思います。コロナ禍によりオンライン研修を受講できる機会が増えたとはいえ、対面での研修等を受講する機会が減り、多くの所属施設でも施設内研修等が制限された状態が続いていると思われ、作業療法士の卒前から卒後も続いていく生涯教育においても少なからず影響を受けているのではないかと思います。 そこで、医療創生大学の北山淳先生に特別講演をお願いし、コロナ禍は作業療法士の生涯教育にどういった影響を与えているか、また臨床実習の実施が困難な際の学内学習の具体的な内容等を養成校の立場で講演していただくことで、コロナ禍に入り各臨床現場に入職した若手の作業療法士はもちろん、多くの作業療法士にとって現状を認識しコロナ禍とうまく付き合いながら自身のキャリア形成を考える一助となればと思い企画しました。

 今学会はオンデマンド配信形式を採用したため、学会コンテンツについて期間中は何度も見返せることや、それぞれのライフスタイルに合わせて時間がある時に視聴できるといった、オンデマンド配信の利点を有効活用してもらえればと思います。
 また、オンデマンド配信は対面学会やライブ配信形式に比較すればライブ感は損なわれるかもしれませんが、コメント機能を利用した質疑応答により、質問慣れしていない参加者にとっても質問しやすい環境を整えることや、見やすく、利用しやすい学会ウェブサイトの構築を目指しています。

 昨年に引き続き、参加者のみなさまと直接対面できないことは大変残念ですが、アフターコロナも見据えたオンライン要素を取り入れた学会の運用も模索していきたいと考えています。  皆様のご参加を心からお待ちしています。
令和4年7月吉日
福島県作業療法士会 学術部 近澤大