[J-P-8] Microstructure found in granodiorite amphibole, San-yo belt, Japan
★日本地質学会ジュニアセッション奨励賞 受賞★
高田健吾 中農拓人 志村実咲 菅原楓 本脇敬人 山浦奈々 横尾侑眞 陰山麻愉 田村花里奈 藤盛心美 前田隆良 松田理沙 溝垣月渚 村尾倖生
山陽帯の火山岩からも深成岩からも、角閃石のリム部に波状累帯構造を発見した。この構造は、角閃石が結晶化した後に、マグマに含まれるH2Oの発泡によって起こった熱水残液の循環の影響によるイオン置換のようすを記録したものである。マグマが急激に冷却されて火山岩として固結する短時間のうちに、熱水残液が循環して斑晶の外縁部を融食し、角閃石のリム部でイオン置換を起こして波状累帯構造を形成した。
花崗閃緑岩でも、熱水残液の循環によって角閃石の淡緑色のリム部に波状累帯構造が形成されている。最外縁部には、酸化的条件の下で形成されるとされる濃緑色リムが形成されており、波状累帯構造が形成される最終段階では、熱水残液がより酸化的条件であったことを示している。
山陽帯の火山岩からも深成岩からも、角閃石のリム部に波状累帯構造を発見した。この構造は、角閃石が結晶化した後に、マグマに含まれるH2Oの発泡によって起こった熱水残液の循環の影響によるイオン置換のようすを記録したものである。マグマが急激に冷却されて火山岩として固結する短時間のうちに、熱水残液が循環して斑晶の外縁部を融食し、角閃石のリム部でイオン置換を起こして波状累帯構造を形成した。
花崗閃緑岩でも、熱水残液の循環によって角閃石の淡緑色のリム部に波状累帯構造が形成されている。最外縁部には、酸化的条件の下で形成されるとされる濃緑色リムが形成されており、波状累帯構造が形成される最終段階では、熱水残液がより酸化的条件であったことを示している。