The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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一般演題ポスター

介護・介護予防

介護・介護予防

Sat. Jun 23, 2018 9:30 AM - 3:30 PM ポスター会場 (7F イベントホール)

[P一般-002] 歯科衛生士のボランティア活動報告第2報
―自立高齢者の口腔清掃現状調査―

○茂木 香苗1,3、草間 里織1,2、日山 邦枝1,5、柳田 恭佳1,3、宇津野 美香1,4、松田 真優1,2、松原 こずえ1,3 (1. 歯科衛生士ボランティアチーム、2. 昭和大学横浜市北部病院歯科・歯科口腔外科、3. 昭和大学歯科病院歯科衛生室、4. 昭和大学藤が丘病院歯科・歯科口腔外科、5. 昭和大学学事部学事課)

【目的】
 近年,高齢者への医療の提供以外にQOLや機能の維持向上も大きな課題である。我々歯科衛生士ボランティアチームは口腔からみた健康に対しての意識向上を目的とし平成15年から在宅自立高齢者への介護予防に関与してきた。今回,特別養護老人ホーム(以下A施設)と地域の介護予防施設のシニアステーション(以下B施設)にて健康教育および自立口腔清掃の現状を知るためのアンケート調査を行ったためその結果を報告する。
【方法】
 2施設の公募で参加したA施設60歳代~90歳代の19名,B施設60歳代~80歳代の24名を対象とし口腔清掃に対する意識調査を自己記載にて実施した。
【結果と考察】
 A施設では男性3名,女性16名,平均年齢は80歳であり,義歯使用者は16名であった。B施設では男性2名,女性22名,平均年齢は73歳であり,義歯使用者は12名であった。1日の歯磨き回数は,A施設は2回37%が最も多く,次に3回32%となった。B施設では3回37%が最も多く,次いで2回25%であった。口腔清掃で実際に使用している道具は,A施設では歯ブラシ51%,歯間ブラシ29%,義歯ブラシ6%となり,歯磨き方法は53%が習ったことがあった。B施設では歯ブラシ47%,歯間ブラシ26%,義歯ブラシ6%となり,歯磨き方法は72%が習ったことがあった。定期的な歯科健診についてはA施設89%,B施設75%が受診していた。結果、1日の歯磨き回数2回以上が過半数を占め,定期的な歯科健診受診率が75%以上であることから口腔健康の意識が高いことが解った。今後もボランティア活動を通し,高齢者に適した口腔の健康増進の一助を担う取り組みを実行し高齢者自立支援の協力を継続していきたい。