The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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一般演題ポスター

実態調査

実態調査

Fri. Jun 22, 2018 9:50 AM - 4:50 PM ポスター会場 (7F イベントホール)

[P一般-061] 当院における訪問歯科診療の実態調査

○二村 綾音1、近藤 有希1、宮本 佳宏1、坪井 美樹1、伊藤 きらら1、宮本 正彰1 (1. 宮本歯科)

【目的】
 本邦における高齢化率は27.3%となり超高齢社会となっている。高齢者には外来通院が困難となる有病者も多い。当院では,平成26年1月17日に訪問歯科診療部門を設立し,この種の地域医療に貢献してきた。今回,当院での訪問歯科診療を受診した患者の実態を調査することから,その特性を検討した。
【方法】
 平成26年1月17日から平成29年12月28日までに当院訪問歯科診療を受診した患者の訪問診療回数,訪問診療料算定回数,および訪問診療先について,プロトコール調査を行った。
【結果と考察】
 訪問診療回数は4,279回で男性が1,886回(44.1%),女性が2,393回(55.9%)であった。訪問診療料を算定した回数は3,182回で,そのうち訪問診療料1が1,062回(33.4%),訪問診療料2が1,961回(61.6%),訪問診療料3が159回(5.0%)であった。訪問診療先としては,一戸建てが787回(18.4%),集合住宅が126回(2.9%),サービス付き高齢者向け住宅が216回(5.0 %),居宅系施設が2,677回(62.7%),介護保険施設が393回(9.2%),病院が70回(1.6%),その他が10回(0.2%)であった。厚生労働省による調査では,一戸建てが47.3%,集合住宅が10.9%,サービス付き高齢者向け住宅が1.2%,居宅系施設が13.3%,介護保険施設が19.7%,病院が6.0%,その他が1.2%であるが,当院では,介護保険施設の割合が少なく,居宅系施設の割合が多い結果となった。このことから,当院近辺の地域特性として,居宅系施設における訪問歯科診療を受診できていない患者が数多く存在する可能性が示唆された。