The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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一般演題ポスター

教育

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Fri. Jun 22, 2018 9:50 AM - 4:50 PM ポスター会場 (7F イベントホール)

[P一般-094] 在宅訪問診療に従事する歯科衛生士の育成を目的とした研修会実施報告

○塚本 圭子1,2、渡邉 理沙1,2,3、前田 愼二1、谷口 裕重4 (1. 前田デンタルクリニック、2. 愛知県歯科衛生士会、3. 東北大学大学院歯学研究科口腔システム補綴学分野、4. 藤田保健衛生大学医学部歯科口腔外科)

【目的】
 地域包括ケアシステムを構築する一環で,愛知県某保健所管内において在宅口腔ケア推進の基盤構築のために,従事者の現状とニーズを把握し,地域の課題を明らかにすることを目的に実態調査を実施した。調査結果より,需要に適応できる人材の確保が急務であり,当地域における継続した人材育成を行う必要があると考えられた。そこで,今回在宅訪問診療(以下在宅診療)に従事する人材育成を目的とした研修会を企画,実施したので報告する。
【対象と方法】
 平成29年11月から平成30年1月の期間に,愛知県内某保健所管内で従事している歯科衛生士(以下DH)を対象に,「1.在宅診療に必要な全身疾患の知識」「2.在宅診療で実際に行うリスク管理や口腔ケアの手技に関する実践的な研修」を保健所と管内支部DH会共催で開催した。いずれの研修も講師は在宅診療経験があり,関連学会の認定資格を持つDHが担当した。研修1では28名,研修2では21名の歯科衛生士が参加し,それらの勤務状況と受講動機について調査した。
【結果と考察】
 いずれの研修会も参加者の実務経験年数は約7割以上が10年以上の経験者だった。勤務先は,診療所が67%と半数以上を占めていた。在宅診療を行っているDHは39%であり,半数以上の参加者は今後在宅診療に従事することを考慮して,知識とスキルアップを目的にした参加だった。本研修は,従事する地域での開催であり,地域性に合わせた研修内容を取り込むことが可能であった。今後は,継続的に研修を開催し,受講後に在宅診療に従事できるDHが,どの程度増加するかを把握するために追跡調査を実施する必要性が示唆された。