The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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シンポジウム

特別講演

教育問題シンポジウム
老年歯科医学の卒前教育の実態はどうなっている?

Sat. Jun 23, 2018 9:30 AM - 10:40 AM 第2会場 (1F 小ホール)

座長:福島 正義(福島県昭和村国民健康保険診療所/新潟大学歯学部)

[S7-1] 歯科大学・大学歯学部における老年歯科医学の講義・実習の実態2017

○伊藤 加代子1 (1. 新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科)

【略歴】
1998年 九州歯科大学卒業
2002年 九州歯科大学大学院修了
2002年 (財)長寿科学振興財団リサーチ・レジデント
2005年 新潟大学医歯学総合病院加齢歯科診療室助教 
2015年 新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科病院講師
日本老年歯科医学会専門医・指導医
日本東洋歯科医学会認定医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
更年期と加齢のヘルスケア学会メノポーズカウンセラー
ドライマウス研究会認定医
 2016年12月に全国の歯科大学および歯学部29校を対象としたWebアンケートを実施した。調査項目は,1)老年歯科医学に関する講義,2)老年歯科医学に関する実習,3)訪問歯科診療に関する実習とし,それぞれについて内容,コマ数に関する情報を収集した。
 回答は,29校すべてから得られた。老年歯科医学に関する講義,実習,訪問歯科診療に関する実習を実施しているのは,それぞれ29校(100%),26校(89.7%),24校(82.8%)であった。平均実施コマ数は,それぞれ38.8コマ,18.4コマ,5.9コマであったが,大学間での偏りが大きかった。学内実習の内容は,摂食嚥下リハビリテーションに関するものが最も多く,次いで口腔ケア,介護技術,モニタリングとなっていた。今後,講義および実習時間の確保,教科書および実習コンテンツ作成などが望まれていることも明らかになった。本シンポジウムでは,調査結果について概説する。