[認定P-06] 下腿周囲長の地域在住の要介護高齢者に対する嚥下機能評価の有用性
【目的】
骨格筋指数の低下が嚥下機能低下の重要な危険因子であることが報告されている。また、下腿周囲長(CC)の減少は筋肉量および栄養失調と相関する事が知られている。嚥下障害もまた骨格筋量の減少および栄養失調と関連することが報告されている。しかし、要介護高齢者を対象とした嚥下障害とCCの関係を調査した報告はなく、またCCが嚥下障害のスクリーニングパラメータとして検討した報告はない。我々は地域在住の要介護高齢者の嚥下障害予測におけるCCの有用性を検討した。
【方法】
病歴、年齢、性別、身長、体重、簡易栄養状評価表(MNA-SF)、基本的生活動作(ADL)、機能的経口摂取スケール(FOIS)、嚥下困難重症度スケール(DSS)の測定を行った。嚥下障害はDSSの1~4を嚥下障害有り、5~7を嚥下障害無しとした。統計解析は、Spearman分析によりCCと相関のある項目を検討した。男女別のCCによる嚥下障害のカットオフ値は受診者動作曲線を用いて検討した。
【結果と考察】
対象者を154名とし、CCがDSS、バーサルインデックス、MNA-SF、FOIS、およびBMIと有意に相関した。嚥下障害の有無に対するCCのカットオフ値は、男性で31.0 cm、女性で29.3 cmを示した。また年齢と性別を調整した後、嚥下障害の有無がCCのカットオフ値と関連していた。
これらは第一に脳血管疾患やパーキンソン病などにより嚥下機能が低下した高齢者では、疾患の影響から全身の骨格筋量が減少しADLが低下、それに伴いCCが低下する可能性がある。第二に、栄養失調や廃用から嚥下機能に影響しCCが低下する可能性がある。本研究でMNA-SF、バーサルインデックスとCCの相関結果から、CCが嚥下障害の有用な指標であると推測される。また、本研究で嚥下障害を予測するCCカットオフ値が男性で31.0 cm、女性で29.3 cmであることを実証した。
(COI開示なし)
(東京医科歯科大学歯学部倫理委員会承認番号D2014-047)
骨格筋指数の低下が嚥下機能低下の重要な危険因子であることが報告されている。また、下腿周囲長(CC)の減少は筋肉量および栄養失調と相関する事が知られている。嚥下障害もまた骨格筋量の減少および栄養失調と関連することが報告されている。しかし、要介護高齢者を対象とした嚥下障害とCCの関係を調査した報告はなく、またCCが嚥下障害のスクリーニングパラメータとして検討した報告はない。我々は地域在住の要介護高齢者の嚥下障害予測におけるCCの有用性を検討した。
【方法】
病歴、年齢、性別、身長、体重、簡易栄養状評価表(MNA-SF)、基本的生活動作(ADL)、機能的経口摂取スケール(FOIS)、嚥下困難重症度スケール(DSS)の測定を行った。嚥下障害はDSSの1~4を嚥下障害有り、5~7を嚥下障害無しとした。統計解析は、Spearman分析によりCCと相関のある項目を検討した。男女別のCCによる嚥下障害のカットオフ値は受診者動作曲線を用いて検討した。
【結果と考察】
対象者を154名とし、CCがDSS、バーサルインデックス、MNA-SF、FOIS、およびBMIと有意に相関した。嚥下障害の有無に対するCCのカットオフ値は、男性で31.0 cm、女性で29.3 cmを示した。また年齢と性別を調整した後、嚥下障害の有無がCCのカットオフ値と関連していた。
これらは第一に脳血管疾患やパーキンソン病などにより嚥下機能が低下した高齢者では、疾患の影響から全身の骨格筋量が減少しADLが低下、それに伴いCCが低下する可能性がある。第二に、栄養失調や廃用から嚥下機能に影響しCCが低下する可能性がある。本研究でMNA-SF、バーサルインデックスとCCの相関結果から、CCが嚥下障害の有用な指標であると推測される。また、本研究で嚥下障害を予測するCCカットオフ値が男性で31.0 cm、女性で29.3 cmであることを実証した。
(COI開示なし)
(東京医科歯科大学歯学部倫理委員会承認番号D2014-047)