[P一般-012] 地域高齢者における口腔機能低下症とサルコペニアとの関連性-カムカム弁当複合プログラム(1)-
【目的】口腔の様々な機能低下が,栄養障害やフレイルと関連していることが報告されているが,口腔機能低下症と全身機能との関連性についての報告は少ない。今回われわれは,地域在住高齢者において,口腔機能低下症と全身機能との関連性について横断的に検討した。
【方法】大阪府大東市の地域在住高齢者86名を対象とした。口腔機能低下症(Oral hypofunction,OHF)の診断項目である7項目を測定し(口腔衛生状態,口腔乾燥,咬合力,舌口唇運動機能,舌圧,咀嚼機能,嚥下機能),3項目以上該当した場合に口腔機能低下症と定義した。また,体組成と運動機能についても測定した。対象者をOHF群と健常口腔機能群(Normal Oral function, NOF)の2群に分け,口腔機能と運動機能について2群間で統計学的に比較した。
【結果と考察】口腔機能低下症の該当者は,53名(63.9%)であった。平均年齢は,OHF群の方がNOF群よりも有意に高かった。口腔機能の各項目の平均値は,概ねNOFよりもOHF群で低下していたが,口腔乾燥と嚥下機能の項目では,両群間で有意差を認めなかった。一方,運動機能では,OHF群で,握力,歩行速度およびTimed up & goテストのスコアが有意に悪かった。また体組成では,OHF群で体脂肪率が有意に高かったが,骨格筋量指数は両群間で有意な差を認めなかった。サルコペニアの基準に該当する者は,OHF群で8名(15.1%),NOF群で1名(3.0%)であった。また,食欲の指標であるCNAQスコアについてもOHF群で有意に低値を示した。
本結果より,通常の日常生活を送っている健常高齢者でも,口腔機能低下症に該当する者が6割程度いることが明らかになった。また,OHFを有する高齢者では,明らかなサルコペニアに該当する者は少ないが,全身機能も低下している可能性が示唆された。今後,地域の歯科診療所での口腔機能低下症の早期発見とともに,栄養や全身状態を考慮した継続的な胃口腔機能管理が重要であると考える。
(COI:開示すべきCOIなし)
(藤田医科大学倫理審査委員会承認番号:HM17-182)
【方法】大阪府大東市の地域在住高齢者86名を対象とした。口腔機能低下症(Oral hypofunction,OHF)の診断項目である7項目を測定し(口腔衛生状態,口腔乾燥,咬合力,舌口唇運動機能,舌圧,咀嚼機能,嚥下機能),3項目以上該当した場合に口腔機能低下症と定義した。また,体組成と運動機能についても測定した。対象者をOHF群と健常口腔機能群(Normal Oral function, NOF)の2群に分け,口腔機能と運動機能について2群間で統計学的に比較した。
【結果と考察】口腔機能低下症の該当者は,53名(63.9%)であった。平均年齢は,OHF群の方がNOF群よりも有意に高かった。口腔機能の各項目の平均値は,概ねNOFよりもOHF群で低下していたが,口腔乾燥と嚥下機能の項目では,両群間で有意差を認めなかった。一方,運動機能では,OHF群で,握力,歩行速度およびTimed up & goテストのスコアが有意に悪かった。また体組成では,OHF群で体脂肪率が有意に高かったが,骨格筋量指数は両群間で有意な差を認めなかった。サルコペニアの基準に該当する者は,OHF群で8名(15.1%),NOF群で1名(3.0%)であった。また,食欲の指標であるCNAQスコアについてもOHF群で有意に低値を示した。
本結果より,通常の日常生活を送っている健常高齢者でも,口腔機能低下症に該当する者が6割程度いることが明らかになった。また,OHFを有する高齢者では,明らかなサルコペニアに該当する者は少ないが,全身機能も低下している可能性が示唆された。今後,地域の歯科診療所での口腔機能低下症の早期発見とともに,栄養や全身状態を考慮した継続的な胃口腔機能管理が重要であると考える。
(COI:開示すべきCOIなし)
(藤田医科大学倫理審査委員会承認番号:HM17-182)