[P一般-031] 舌圧と開口力に関する筋肉量、握力および年齢との関連性について
【目的】高齢者の摂食嚥下障害は低栄養やフレイルの起因のひとつであることが知られている。舌筋や舌骨上筋は、摂食嚥下運動において食塊形成や食塊の送り込み、嚥下時の舌骨挙上に関わっている。舌の運動能力の低下は、口腔期の咽頭への送り込み障害の原因となることが知られている。また、舌圧と加齢、骨格筋量および握力との関連が報告されているが、舌骨上筋の指標となる開口力については研究データが少ない。本研究では、舌圧と開口力における年齢、骨格筋肉量および握力との関連を明らかにすることとした。
【方法】対象は2017〜2019年の期間にこばやし歯科クリニック(東京都,江戸川区)を外来受診し,口腔健康診断を実施した20歳から85歳の健常者162名(男性56名,女性106名、年齢50±15.7)である。測定項目は、筋肉量(InBodyJ10)、握力(握力計)、舌圧(JMS舌圧計)、開口力(開口力トレーナー)とし、SPSS17.0Jにて統計分析を行った。舌圧および開口力に関する年齢、筋肉量、握力との関連についてはPearson 相関係数を用いて検討した。さらに、舌圧と開口力に関しては、年齢、性別、筋肉量、握力を独立変数として重回帰分析を行った。
【結果と考察】
Pearson相関において、舌圧は、筋肉量(r=0.46,p<0.001)および握力(r=0.49, p<0.001)と相関を認め、開口力は、筋肉量(r=0.58, p<0.001), 握力 (r=0.56, p<0.001)との間に相関を認めた。多変量解析にて性別、筋肉量、握力を調整した結果、舌圧は握力[原1] (β=0.39、p=0.008)と関連していた一方で、開口力は筋肉量(β=0.37、p=0.003)と年齢(β=0.24, p<0.001)と関連していた。
本研究では、舌圧は、骨格筋の筋力の指標である握力と関連していた一方で、開口力は筋肉量と関連がみられた。さらに、加齢に伴い開口力は増加していた。加齢に伴う開口力の向上は、舌機能の低下の補償メカニズムである可能性が否定できない。今後はさらに対象者を増やして、舌圧と開口力と関連する因子について検討していく予定である。
(COI 開示:なし)
(東京医科歯科大学歯学部倫理審査委員会承認番号 第D2014−047番)
【方法】対象は2017〜2019年の期間にこばやし歯科クリニック(東京都,江戸川区)を外来受診し,口腔健康診断を実施した20歳から85歳の健常者162名(男性56名,女性106名、年齢50±15.7)である。測定項目は、筋肉量(InBodyJ10)、握力(握力計)、舌圧(JMS舌圧計)、開口力(開口力トレーナー)とし、SPSS17.0Jにて統計分析を行った。舌圧および開口力に関する年齢、筋肉量、握力との関連についてはPearson 相関係数を用いて検討した。さらに、舌圧と開口力に関しては、年齢、性別、筋肉量、握力を独立変数として重回帰分析を行った。
【結果と考察】
Pearson相関において、舌圧は、筋肉量(r=0.46,p<0.001)および握力(r=0.49, p<0.001)と相関を認め、開口力は、筋肉量(r=0.58, p<0.001), 握力 (r=0.56, p<0.001)との間に相関を認めた。多変量解析にて性別、筋肉量、握力を調整した結果、舌圧は握力[原1] (β=0.39、p=0.008)と関連していた一方で、開口力は筋肉量(β=0.37、p=0.003)と年齢(β=0.24, p<0.001)と関連していた。
本研究では、舌圧は、骨格筋の筋力の指標である握力と関連していた一方で、開口力は筋肉量と関連がみられた。さらに、加齢に伴い開口力は増加していた。加齢に伴う開口力の向上は、舌機能の低下の補償メカニズムである可能性が否定できない。今後はさらに対象者を増やして、舌圧と開口力と関連する因子について検討していく予定である。
(COI 開示:なし)
(東京医科歯科大学歯学部倫理審査委員会承認番号 第D2014−047番)