[P一般-039] グルコセンサーを用いた咀嚼機能検査の値と各種食品群との関連性について ~食の多職種連携を目指して~
【目的】
グルコセンサーを用いた咀嚼機能検査が保険導入され、補綴治療の必要性や新旧義歯の咀嚼機能を数値化して評価する事が出来るようになった。一方で、歯科が他職種と連携する上で、咀嚼機能検査の値を伝えても、具体的にどれくらいのものを咀嚼できるのかを伝えることは出来ない状況にある。そこで、咀嚼機能検査の値と摂取可能な食品との関連を明らかにし、多職種連携において咀嚼機能検査を共有し、活用できる基準について検討する。
【方法】
当院を令和元年11月15日から12月31日までに受診し、本研究の内容に同意した65歳以上の患者63人(男性27人女性36人、平均年齢78.8±6.7歳)を対象に検討を行った。被験者に対しグルコセンサーを用い咀嚼能力検査を実施し、平井式摂取可能食品アンケート表(25品目)を用いて、咀嚼可能な食品と不可能な食品を調査した。次いで、各食品を“容易に食べられる“と“食べられない“と回答した群に分け、グルコセンサーの値(以下、グルコ値)をWelchのt検定で比較し、各群のグルコ値からROC曲線を作成し、各食品の咀嚼可能閾値を推定した。
【結果と考察】
いちご、(ゆで)きゃべつ、(煮)たまねぎ、ハム、かまぼこ、こんにゃく、(焼)鳥肉、(煮)人参、(生)きゃべつ、(煮)さといも、佃煮こんぶ、(漬)なす、バナナ、(焼)豚肉については、グルコ値に関わらず、ほぼ全ての被験者が食べられると回答し、食べられないと回答した被験者はグルコ値が極めて低値(18 mg/dl)の1名もしくは0名であった。(揚)鳥肉、りんご、いか刺しの3品目はグルコ値に有意差は認められなかった。残りの8品目については“容易に食べられる”群と“食べられない”群でグルコ値に有意差が認められ、それぞれの食品が咀嚼可能となるグルコセンサー閾値(mg/dl)は、あられ112、スルメ153、(生)人参101、(生)あわび155、酢だこ144、(古漬)たくあん112、ピーナッツ145、(漬)大根145と推定された。本研究の結果によりグルコセンサーの値を用いた食事指導の可能性が示された。治療終了後の対象者が多く、低グルコ値(100mg/dl未満)の患者の数は、24%と少なかった事などもあり、今後更なる検討が必要と考える。
(COI開示:なし)
(島根県歯科医師会倫理委員会承認番号11号)
グルコセンサーを用いた咀嚼機能検査が保険導入され、補綴治療の必要性や新旧義歯の咀嚼機能を数値化して評価する事が出来るようになった。一方で、歯科が他職種と連携する上で、咀嚼機能検査の値を伝えても、具体的にどれくらいのものを咀嚼できるのかを伝えることは出来ない状況にある。そこで、咀嚼機能検査の値と摂取可能な食品との関連を明らかにし、多職種連携において咀嚼機能検査を共有し、活用できる基準について検討する。
【方法】
当院を令和元年11月15日から12月31日までに受診し、本研究の内容に同意した65歳以上の患者63人(男性27人女性36人、平均年齢78.8±6.7歳)を対象に検討を行った。被験者に対しグルコセンサーを用い咀嚼能力検査を実施し、平井式摂取可能食品アンケート表(25品目)を用いて、咀嚼可能な食品と不可能な食品を調査した。次いで、各食品を“容易に食べられる“と“食べられない“と回答した群に分け、グルコセンサーの値(以下、グルコ値)をWelchのt検定で比較し、各群のグルコ値からROC曲線を作成し、各食品の咀嚼可能閾値を推定した。
【結果と考察】
いちご、(ゆで)きゃべつ、(煮)たまねぎ、ハム、かまぼこ、こんにゃく、(焼)鳥肉、(煮)人参、(生)きゃべつ、(煮)さといも、佃煮こんぶ、(漬)なす、バナナ、(焼)豚肉については、グルコ値に関わらず、ほぼ全ての被験者が食べられると回答し、食べられないと回答した被験者はグルコ値が極めて低値(18 mg/dl)の1名もしくは0名であった。(揚)鳥肉、りんご、いか刺しの3品目はグルコ値に有意差は認められなかった。残りの8品目については“容易に食べられる”群と“食べられない”群でグルコ値に有意差が認められ、それぞれの食品が咀嚼可能となるグルコセンサー閾値(mg/dl)は、あられ112、スルメ153、(生)人参101、(生)あわび155、酢だこ144、(古漬)たくあん112、ピーナッツ145、(漬)大根145と推定された。本研究の結果によりグルコセンサーの値を用いた食事指導の可能性が示された。治療終了後の対象者が多く、低グルコ値(100mg/dl未満)の患者の数は、24%と少なかった事などもあり、今後更なる検討が必要と考える。
(COI開示:なし)
(島根県歯科医師会倫理委員会承認番号11号)