[P一般-040] 地域包括ケアシステムにおける骨髄異形成症候群患者の口腔管理
【目的】
骨髄異形成症候群(MDS)は造血細胞の腫瘍性疾患で、中高年齢者に好発し有病率は増加傾向にある。骨髄機能に問題がある血液疾患は輸血に依存性をもつことが少なくなく、在宅療養でも対応が必要となる。今回、MDS患者が大学病院から在宅、在宅療養支援病院と動いていくなかで、地域包括ケアシステムとして口腔管理においても訪問歯科診療協力医と地域歯科診療支援病院が連携して対応した症例を報告する。
【症例の概要と処置】
患者は65歳女性、身長160cm,体重71kg 、要介護3。摂食状況はLv.8で三食経口摂取。2017年4月大学病院で汎血球減少症、WT-1遺伝子検査、骨髄穿刺などによりMDSと診断。脳梗塞、糖尿病、QT延長症候群(ペースメーカー)などの疾患があり輸血などによる支持療法を受けていた。同年10月歯ぎしり、下顎左側第二大臼歯歯根破折で当科紹介来院した。検査所見は白血球数 1700 /μl, ヘモグロビン量 7.0 g/dl, 赤血球数 181×104/μl, 血小板数 4.0×104/μl, CRP 0.25 mg/dl. 当科にて輸血後入院下抜歯。2018年1月下顎右側側切歯歯根破折、同年9月上顎前歯部腐骨形成を認めたが輸血をしても好中球数500>となり観血的処置は困難となった。この頃より患者は在宅療養となり、かかりつけ歯科医が訪問歯科診療協力医となり食支援や義歯調整など口腔機能管理と口腔清掃管理をおこなった。2019年2月肺炎により在宅療養支援病院に入院となったが、歯科がなく歯科衛生士が中心となって病院に訪問し口腔管理を実施した。同年6月ALB1.1g/dl, 白血球数 750 /μl, ヘモグロビン量 3.2 g/dl, 赤血球数 103×104/μl, 血小板数 0.0×104/μl, CRP 23.97 mg/dl口腔管理骨髄機能不全、血小板輸血不応、敗血症で永眠した。 栄養管理としては最後まで経口摂取のみでおこなった。
【結果と考察】
MDS発症から2年2ヶ月経口摂取を維持したが、終末期において好中球数が重度(500/μL未満)に減少すると,内在性微生物叢(口腔または消化管)感染、皮膚感染症、肺炎により重篤な死にいたる感染症につながる。MDSにおいて経口摂取を維持していくため継続的な口腔機能管理と口腔清掃管理が重要である。
骨髄異形成症候群(MDS)は造血細胞の腫瘍性疾患で、中高年齢者に好発し有病率は増加傾向にある。骨髄機能に問題がある血液疾患は輸血に依存性をもつことが少なくなく、在宅療養でも対応が必要となる。今回、MDS患者が大学病院から在宅、在宅療養支援病院と動いていくなかで、地域包括ケアシステムとして口腔管理においても訪問歯科診療協力医と地域歯科診療支援病院が連携して対応した症例を報告する。
【症例の概要と処置】
患者は65歳女性、身長160cm,体重71kg 、要介護3。摂食状況はLv.8で三食経口摂取。2017年4月大学病院で汎血球減少症、WT-1遺伝子検査、骨髄穿刺などによりMDSと診断。脳梗塞、糖尿病、QT延長症候群(ペースメーカー)などの疾患があり輸血などによる支持療法を受けていた。同年10月歯ぎしり、下顎左側第二大臼歯歯根破折で当科紹介来院した。検査所見は白血球数 1700 /μl, ヘモグロビン量 7.0 g/dl, 赤血球数 181×104/μl, 血小板数 4.0×104/μl, CRP 0.25 mg/dl. 当科にて輸血後入院下抜歯。2018年1月下顎右側側切歯歯根破折、同年9月上顎前歯部腐骨形成を認めたが輸血をしても好中球数500>となり観血的処置は困難となった。この頃より患者は在宅療養となり、かかりつけ歯科医が訪問歯科診療協力医となり食支援や義歯調整など口腔機能管理と口腔清掃管理をおこなった。2019年2月肺炎により在宅療養支援病院に入院となったが、歯科がなく歯科衛生士が中心となって病院に訪問し口腔管理を実施した。同年6月ALB1.1g/dl, 白血球数 750 /μl, ヘモグロビン量 3.2 g/dl, 赤血球数 103×104/μl, 血小板数 0.0×104/μl, CRP 23.97 mg/dl口腔管理骨髄機能不全、血小板輸血不応、敗血症で永眠した。 栄養管理としては最後まで経口摂取のみでおこなった。
【結果と考察】
MDS発症から2年2ヶ月経口摂取を維持したが、終末期において好中球数が重度(500/μL未満)に減少すると,内在性微生物叢(口腔または消化管)感染、皮膚感染症、肺炎により重篤な死にいたる感染症につながる。MDSにおいて経口摂取を維持していくため継続的な口腔機能管理と口腔清掃管理が重要である。